カラカタカタカラカタカタカタリ
V系好き・ヲタク・メンヘラ ついに三拍子揃ってしまった僕の日常。 ガル山キングの99%は「あきらめ」で出来ています。
第9章-4 †not解離性同一障害†
僕たちは解離性障害であって、解離性同一障害ではありません。
ようするに、秒刻みでコロコロ人格が変わるといった症状はありません。

僕の症状として大きいのは離人。
感覚的なものだね。
あとは健忘かな。
まいの時なんかは健忘が激しい。

それ以外はやっぱり現在、鬱とみられる症状がユキに見える。
僕個人としては、特になんでもないんだ。
健康体といえるね。
僕以外の人たちについて客観的に見れるから
こうして文章も書くことができるよ。

ネットで色々調べ物をしたらさ、
アダルトチルドレンってのがあって。
僕はどっちかというとそっちかな?って思ったりもしてる。
何をしても情熱的になることはないんだよね。

あと、そんな病名があるなんて最近知ったことなんだけど

「リストカットシンドローム」

要するにリスカ依存症なんだけど、
それはそれでひとつの病気なんだね。
そんな記事を見たとき、ちょっとだけ嬉しかったのは内緒。

だってさ、"依存症"だなんて。
依存行動自体の意味がわからなかった僕が依存症だなんて。
それを言ってしまえばギャンブルも煙草も依存症なのかもしれないじゃないか。

最近思うことがあるんだけど、人類みな精神病なんじゃないかって。
皆、精神科に行って見るといいね。
何かしらの発見があると思うんだ。

最近さ、ネット中毒も精神病だとか違うとかって話が出ているらしいね。
ユキ的に言わせてもらえば


「どんだけ〜?」


だな。すべての人間は精神病なんじゃないか?ってのが
僕の専ら考えていること。
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第9章-3 †結婚生活†
初めて病院に行ったのは昨年秋とオハナシしていたね。
正確には2006年の9月。
原因不明だけど
今思えば明らかに"鬱"の症状だ。

さて、5月から9月…5ヶ月あるね。
その間の結婚生活はというと
花嫁修業も何もせずに嫁いだユキは家事に大苦戦。
だって、仕事しかしていなかったからね。
まずは食事だね。
もちろん料理なんてほとんどした事がなかったんだ。

知らない土地は新鮮だった。
今ではもう車を使ってしまうけど、最初は歩いたりバスを使ってみたりして
夕飯の買い物を楽しんだ。
希望にあふれた生活なんて初めてだったからね。
何をしても楽しいんだ。

旦那様の喜ぶ顔を楽しみにしてさ、
昼間から夕食の準備。
本を見ながらね、一生懸命だったよ。

今でも、料理は慣れないからね。
一生懸命やってるけどね。

旦那様は厳しい人なので、
おいしくなかったらおいしくないってハッキリ言うよ。
正しい評価があってこそ、成長ってもんがある。
僕は、ちゃんと知ってるんだ。

でもね、実際のところさ、へこむんだよね。

自信作でも容赦なく注文が飛んでくるからね。
わかってるんだよ。
ユキだって、ココロの中ではわかってる。
失敗を受け止めて成功を収めることができるようになる。
そんなこと、わかってるよ。


だけど、ユキの性格。


なんでも嫌な事は目を背けて生きてきた。
夢の中で生活してきた。
自分のしたい事だけして生きてきた。

旦那様は、ユキに現実を見ろと言う。
旦那様は、ユキに現実を教える。

間違った事を言ってはいない。
そんなこと、わかってる。


ただ、受け止める器がないだけ。


中山さんも、まいも、現実を生きてはいない。
それでも毎日、中山さんは仕事へ行く。
友達が出来て、職場でも評価されて、華やかに生活している。


ほら、また、格差。


現実と夢の区別が付かない僕たちが
現実世界で生きていることを
旦那様は教える。


混乱。混乱。混乱。


わかってる。僕たちは、みんなで一人。
たった一人の人間。
そんなことはわかってる。

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第9章-2 †何系?†
人格によって外見も変わる僕たち。
その時に誰が一番強いのかが一目でわかる。
誰である時の時間が一番ながいか
が、ポイントなわけだ。

スロット店で働くようになってからは
「中山さん」が一番強かったようだ。

簡単に説明してしまうと
僕はオトコノコだからね。
勿論、髪は短めに切るよ。いつも後ろ髪は長めにするけどね。
それはみんなへのサービス。だって、共存しないといけないからね。
どっちかというとヴィジュアル系に近いかな。
まいは断然ミニスカ派だ。
中山さんは、周りに合わせる人間だから、周りと同じような格好を好む。
職場によって違ってくるけど、流行り物を気にしたりするんだ。
ユキは僕を女にした感じかな。気が合うからね。

僕たちが通う美容室の担当さんはいつも困ってるの。
誰が髪を切るのかでまったく違う注文をするからね。

最近僕たちが、専らもめている内容は
「前髪」だ。
僕は前髪伸ばしたい派なんだ。
長めの前髪を斜めに流すのが僕流。
でも中山さんは、オンナらしいのが好きだからね。
あゆや來未チャンのような前髪が欲しいんだよね。

勝手に前髪切るなって僕は思うけど
「勝手に後切るな」
って、中山さんは思うのかな。きっとね。
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第9章-1 †再び、横須賀†
僕たち4人が全員登場したので
あらためて近況に移ろう。

横須賀に来たのは2006年の3月末。
施設での仕事を終えてまもなくの事だった。
まぁ、引越しだけして、結婚式の準備のためにすぐ福島へ戻るのだが。

部屋探しなどは長山君がすべて行ってくれた。
おっと…もう自分も"長山"な訳だが、ここではこう呼ばせて戴こう。
僕はあくまでも「ガル山キング」だしね。
彼は仕事の関係で1年以上前に福島を出ていたので
すべてお任せした。
かわりに、結婚式の段取りはユキがやる。ということで。

4月始めにはもう実家に戻っていたユキは
残り少ない福島での生活を満喫した。
親友とも呼べる妹と毎日夜中まで話し
祖母や祖父の運転手になっていろんな所を案内した。
祖母は、隣町に行っては
「東京さ来たみたいだ」
と言い、仕事に追われて家族とあまり過ごさないようになっていた
ユキも大変満足した。
結婚式の、5月5日までの1ヶ月は思う存分家族と過ごした。

それはそうと、
残念なことにユキ…いや、僕たちは「記憶」を司る脳が
きっと欠落している。
大事な日だってそれは関係なく抜け落ちてしまうものだ。
要するに、だ。
結婚式の事なんかもよくわからない。
あきらかに自分はそこに存在している。
まったく記憶がない訳でもない。
が、夢か現実かの区別が付かないのだ。
僕たちは、写真や映像、自筆などを見て
自分を確認するのだ。

そんな事情は自分しか知らないわけだが
結婚式も無事に終わり、新婚旅行も行って来た。
再び横須賀に帰って来たのは5月半ば。

横須賀は都会ではないが、田舎育ちのユキからすれば
バスが夜走っているだけでもびっくりだ。
歩いてコンビニに行けるなど
夢にも思わぬ生活なわけである。

しかし、そうそうのんびりもしていられない。
借金を持って嫁いだのだ。
仕事を探さなければ!
職業安定所なども行ってみたが場所も何もわからない
状態で職を探すのはなかなか困難だった。
だが、ここでもカルチャーショックを受ける。
自給があまりにも違う。

結局ユキが仕事を決めたのは
スロット専門店なのだが
(やっぱりパチンコ屋が好きなのだ)
アルバイトにして自給1300円。
関東に住む方々には普通なのかもしれないが
僕たちの地元では最低賃金610円の世界だ。
1時間700円で毎日掛け持ちをしてまで
長時間労働していた頃が馬鹿みたいに思えてもしょうがないぞ。

スロット専門店は、故郷のパチンコ屋が恋しくなるほどに
華やかで綺麗な場所だった。
中山さん(仮)が週5日フル稼働した。
休みが続いて病院に行ったのは
このスロット専門店である。

中山さんは、華やかな場所がお好きらしいが
ユキはやっぱりパチ屋といえば場末が好きだ。僕も。
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余談
あれから6年が経ちました。
僕はまだ伊織の死を理解できないでいます。

伊織は「死」をもって
悲しみや苦しみから逃れることができたのか
それは誰もわかりません。
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第8章-3 †死、とは†
葬儀には同級生がほぼ全員参列した。

高校の友達も沢山来ていて

ユキの知らない友達が

もうこんなにいっぱいいたんだと

寂しい気持ちになる。




女の子のすすり泣く音がいたるところから聞こえる

ユキは

涙も出なかった。



伊織は、どこか遠いところへ行ってしまった

いつか、また会える





ユキには「死」が理解できない。

よくわからないのだ。













6年後、サエに言われる事になる。

「生きろ。もう誰かが死ぬのはたくさんだ」

と。

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第8章-2 †好きな人†
サエは当時、体育大学の教育学部を志望していて
応急処置などの知識があった。


必死の応急処置がなされ
救急車の手配から家族への連絡まで
サエはすべてこなした。




サエと話しているだけで涙が溢れた。
いくら感情が薄いユキでも
耐え難い事実。


たしか、最後に伊織と会ったのは1週間程前…
会ったというより「みかけた」なのだが。

コンビニから出ようとした時
久々に伊織を見たのだ。


伊織は小学生の頃と変わらない笑顔で
手を振ってくれたのに


なぜだろう


あんなに一緒だったのに





「あたし、伊織に彼氏がいる事すら知らなかった…」





ずっと一緒にいればよかった




もっと大事にすればよかった




アンタの事、大好きなんだよ?







サエの対応の甲斐あって
伊織は一命をとりとめた。
しかし意識不明の重体だという。







一度だけ、病院に行ったんだ。

枕元には彼氏と二人で笑っている写真が飾られていた。

でも、変わり果てた伊織と
痩せてしまったお母さんを見るのが辛かった。









桜の季節を待たずに














伊織は永遠の眠りについた

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第8章について
既に公開してあった第8章ですが
構成の変更に伴い
書き換えさせて戴きました。

昨日公開した†再び、横須賀†ですが
第9章としてまた公開させていただきます。
読んで下さった方、申し訳ございません。
ご了承くださいませ。

第8章には書いていいものか散々悩んだ結果
伊織の事をupさせて戴きます。
名前につきましてはフィクションです。


これからも「僕たちのこと」をよろしくお願いいたします。
第8章-1 †星の綺麗な夜の事†
忙しい日々、家に帰らない日々を
実は悔やんだ事があった。
勿論、殆ど誰とも連絡を取っていない時期。
第8章は、その事についてオハナシしよう。




18歳の時だった。


まだ肌寒く


春を迎える一歩手前




ユキの携帯がなった。
めずらしい。母からだ。






「あんたの同級生の誰か、事故だって!サエちゃんに電話してみな!」



忘れもしない。
同級生は19人しかいないのだ。
誰であっても確実にイヤだ。

嫌な予感がして手が震えた
震える手でサエに電話する。




サエは、酷く疲れていた。
泣いているでもなく
声からは凄く疲れている印象を受けた。


「何があった?事故ってだれなん!?」




「伊織が、さ。」






顔面蒼白。鼓動がみるみるうちに早くなってゆく。






「事故…じゃなくてさ。あいつ、飛び込んだんだ…」




サエによると、伊織は美大進学を祖母によく思われていなかったらしい。
(伊織の芸術的センスはずば抜けて優れていて、油絵を習ったりもしていた)
更に、初めて出来た彼氏との進路のすれ違い。
それによる別れ話し。

サエと伊織は、星空を見ながら悩みについてを話していたらしい。




「もう一度、電話してみる」



と、伊織はサエから離れ、道の向こう側へ行った。

サエが星空を見上げると
突然サエの携帯がメールの受信を知らせる。



見てみると、伊織から。











「   ごめんね     」









その瞬間だった。
車が"何か"にぶつかる音と、激しいブレーキ音
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ちなみに父は
何も考えずに遊んでいたわけではないと思われます。
職探しのために教習所へ通い、大型2種免許を取ったり
しておりました。
一応、父の名誉のために。はい。

その後トラックの運転手、バスの運転手と職を変えておりますが
元気に生活してる事と思います。

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第7章-3 †仕事、仕事!†
またユキは職場を失ったけど
すぐにまた仕事を探した。
もう借金もあるし。
働くしかないのだ。
もともと、働かない人間なんてありえない…というような考えを持っていた。
退職金でドでかいバイクを買ったりして
2年ほど遊んで暮らしたあげく
「金がない!」と家族を貧乏生活に陥れた父を見ている。

18歳になったのだからもう何でも出来るではないか
と、パチンコ屋にめでたく就職した。
パチンコ屋は空間自体が好きなのだ。
やらないわけにはいくまい!

あいかわらず、仕事は中山さん(仮)がやっていた。

なので、仕事に関する思い出などは大体なくなっている。
感覚が自分のものではないのだ。
残るものは何もない。

しかし、この頃からココロの混乱が以前以上になる。
高級クラブの"華やかな中山さん"と"貧乏なユキ"のように
ズレが生じてくるのだ。

長く続く仕事はなかった。

最長が1年半ぐらいだろうか。
以前話したことがある「配達と営業の仕事」だ。

フリーターをしていた時期もあった。
バイトを4つ掛け持った。

19歳になる直前、マイペースで通っていた教習所もやっと
卒業を迎え、免許を手にした。
車はもう決めていた。
なんせ田舎育ちの中卒の考えることだ。

「ド派手なセダンに乗りたい」

シーマが欲しいと毎日騒いでいたユキに朗報。
父の再就職先の上司がシーマを廃車にするとの話しだ。

「17万kmも走っているボロらしいけどいいのか?」

父は言う。
ユキは大興奮だ。

「だったら絶対Y31だ!ボロでもいい!」

当時はY32まで出ていたのだがあまり好きではなかった。
古い車の方が四角くてかっこいいのだ。
運よく乗りたい車を無料で手に入れたユキは
馬鹿みたいに改造しまくったが。

そうそう。車を手に入れたおかげで仕事は何でも出来るようになった。
掛け持ちもラクラクだ。
9時から漫画喫茶、終わると割烹料理屋。
休みの日は競輪の場外車券場でコンパニオンをして
空いた時間はコンビニ。

割烹料理屋とコンビニはユキが働いていた。
コンビニは、近所のおじさん夫婦が経営していて
母も働いていたから仕事というより手伝いだったし
割烹料理屋は"親方"と二人きりの小さな職場。
客も少なく細々とやっていた。
毎日親方と飲みながら仕事をして、
閉店後は店から歩いて行けるショットバーで更に飲む。
料理屋にお酒を配達してくれるお兄ちゃん(カズくん)と仲良くなって
二人で飲む事も多かった。

そんなに仕事を持って、生活はどうしていたかというと
車は「あきない広場」という無料の駐車場兼ちょっとしたイベントに
つかわれる広場に停めていた。
大好きな車だし、中も広い。

…要するに。車で寝ていた。

朝になると配達の途中で酒屋のカズくんが起こしてくれる。
もそもそと目を覚ますと車を走らせ
市民温泉に行く。
市民温泉は丁度立地がよく、最初の仕事である漫画喫茶の近くだった。

そしてまた一日が始まる。

そんな生活を1年ほど経験し、配達の仕事に就くのだ。
理由は「そろそろキツイかな」って思ったから。
なんでもあっさりだ。

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7-2 余談
はい。今ならはっきりとわかりますよ。
捕まるのはオマエだ。おばかさんめ!

しかしこの消費者金融ってのはなかなかどうして
減らないどころか増えるんですね。アラ不思議。
一回借金するとコレ感覚麻痺するんですかね?
見事に増えました。5年ぐらいかけたかね?

50万を200万にするまでに(汗)

現在はアレです。弁護士さんでブラックリストなガル山ですよ。
任意整理というのをやってもらいました。
借金いっぱいしちゃった人は弁護士さんに相談した方がいいですよマジで。
迅速です。そして借金は減ります。
グレーゾーンなんちゃらってやつで。
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第7章-2 †ホステス†
高級クラブは素晴らしく華やかで毎日違うドレスを着た。
プロにヘアメイクをしてもらうと
もうそこには17歳のユキはいなかった。

中山さんは友達を作るのがとても上手で
休憩時間なども皆と一緒に過ごした。
会話も回転が速い。
ユキの苦手なトコロはすべてこなした。

ユキにも"中山さん"の記憶はある。
だが、感覚がないのだ。
ガラス越しに見物している感じでまったく感覚がない。
ユキとしては
「仕事に行っていない感じ」がしていて
中山さんは
「家に帰っていない感じ」だった。
別々の時間が流れる。

高級クラブの場所は、自宅から遠く
19時が最終バスの山奥には帰ることが出来ないので
寮を借りることにした。
洗濯機やテレビなどは常連客がプレゼントしてくれた。

寮はとても理不尽で、駅も職場も遠く
家賃相場4万5千円の場所だったが1Kで6万円、
毎月給料から引かれた。
高級クラブのホステスのはずだが
中山さんの給料は1ケタだった。

「未成年雇ってやってんだ」

それが店側の言い分だった。
今ならとっくにおかしい事に気付いているが
そこはまだ17歳。
何よりも、完全に裏で支配している黒いスーツのそれっぽい方々が
出入りしていたので文句も言えなかった。

半年も過ぎずに、生活苦になった。
寮は微妙に遠いので、毎日タクシーで帰らなければいけなかった。
食事もままならない生活。
なんとか同伴の予約を取ってご飯を食べるしかなかった。
よ・う・す・る・に・だ。
中山さんは華やかにドレスを着て
ユキはご飯も食べれない。と、言う事だ。

もうガマンの限界と店を辞める決意をしたのはユキ。
しかし店側が聞き入れてくれない。
(安月給で働かせてるんだもん。そりゃそうだ)
何時間か言い合った結果…

店側がキレた

突然怒鳴りだし
テーブルを殴った支配人が言った言葉は

「辞めるんなら50万持ってこいやこのチビスケが!!!!!!!」

18歳になったばかりのユキに待ち受けていたのは…借金。
泣きながら消費者金融のカードを作った。
あまりの理不尽さにすら勝てないのが悔しかった。
でも、売り飛ばされるのと50万払うのどっちが良いって
そりゃ借金した方がマシだ。

「警察に言ったら分かってんだろうな。オマエが年少行きだぞ」

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第7章-1 †中山さん†
ここまできても、まだ出てきていない名前、あるよね。
「このオハナシは僕を含む4人…」
と紹介してあったはず。
そう、まだもうひとりいるわけです。

彼女は"中山さん(仮)"
仕事をするだけのお人形さん。
彼女がいつから存在しているのかを
僕は知ってる。


コウキと別れて夜の世界からもサヨナラしたユキとまいは
エステの営業の職についた。
理由は、求人誌に「学歴不問」とあったから。それだけ。
まだ17歳だったユキだけど、その職場には同年代がいっぱいいた。
ド派手なギャルとヤンキーしかいなかったけど。

仕事の内容は電話と街頭でのアンケート。
「アンケートに答えてくれた方の中から抽選でエステ1回無料券が当たる」
…という歌い文句だが、これ、全員に当たる。
あくまでも1度来て貰って
エステを受けてもらい、その上でカウンセラーを名乗る人物が
通う事をしつこく進める。
今思えばアクドイ商売だ。

みんな、お喋りを楽しみながら適当に電話をかけ
街頭に出ればお茶や買い物を楽しんでいた。

そんな中、ユキは相変わらずで
友達が出来なかったので
黙々と仕事をしていた。
その結果、だ。
入ってすぐに営業成績は1位になった。
店長からは褒められ、金一封などを貰ったが
もとから働いているギャル達には
大変面白くない結果だったことは違いない。
ユキから言わせて貰えば

「オマエラが仕事してないだけだ」

なんだけど。
ユキは激しいいじめを受ける事になる。

ある朝、職場に行くと机がなかった。
事務にありがちなデスクを向かい合わせて4人でひとつといった感じの
配置だったのだが、向かいのギャルが偉くはみ出して
ユキの場所は物置状態になっていた。

「よいしょ」

と、とりあえず電話が置けるスペースだけ確保しようと
物を押しやると激しく文句を言われどうしようもない。
向かいの席のギャルは文句を言い終えると隣に座る人間とお喋りを始めた。
仕事ができないとどうしようもないので
ユキはヒザに電話を乗せて営業をした。

今思えば、そんなことも怒りを掻き立てたのだろう。

帰ろうとすればブーツに水が入っている。
当時は厚底ブーツが流行っていて
ユキも厚底にウィッグ。普通のギャル姿だったわけだが
この厚底、ただでさえ思い。
水浸しで更に重くなったブーツを持って近くの店まで裸足で歩いた。

ユキにとって「どうでもいいこと」だったのだが
このエステでのいじめ体験を最後に

ユキは仕事をしなくなる。

いじめ自体は、長いものではなかった。
エステの会社が倒産したのだ。
やり方がヒドイのだから当たり前だと思うが。

次の職場はまた夜の世界になるのだが
前回の中国人スナックとはまったくの別世界。
地元で一番の高級クラブで勤め始める。

そこが、中山さんのデビューの場所。

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ホームページ売上アップドットコム

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K先生
実はユキが働いていた施設、
K先生の奥さんが支援員として同じく働いていました。
完全にコネに値しますね。
K先生が本当にユキに「なにか」を
見出していたのか
単に施設が人不足で
職員を探していただけだったのか
そこはナゾ。

しかしK先生は尊敬に値します。
今思えば、授業にはカウンセラーならではの趣向が凝らしてあり
「自分年表」などを書いた事を覚えています。
病院で初めて受けたと思っていたカウンセリングですが
しらずしらずのうちにK先生にされていたと思われます。
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第6章-4 †学校と施設†
さて、珍しくもまともに彼氏ができたユキ。
当時長山は仕事を持たなかったが
自衛隊の試験を受けたので結果待ちだとのこと。
フラフラする生活に終止符を打ち
ユキと素晴らしい未来を歩むとココロに決めたというようなハナシである。

長い前置きだったが
やっと"横須賀"という言葉の意味を知らせる時がきたようだ。
簡単に話せば
見事自衛隊に合格した長山と結婚したために
横須賀で暮らすようになった。と、いうワケ。

結婚

ユキのような人間に向いているのかは決まった当初から
不安があったがここまで来た。

それまでの間は2年近くあるわけだが
ユキは営業と配達の仕事を退職し
雇用保険を受け取りつつ
医療事務の資格を取った。
また苦手な"学校"という場所に通う事になるのだが
勉強自体はスキな部類に入る。
中でも数学、数字が一番好きなので
医療事務の資格は難なく取れた。
まともに通う事はできなかったが。

医療事務の学校は「社会人学校」というやつで
資格を取る勉強の他にも
「再就職とは」というような内容の授業もあった。
ユキは、カウンセラーの資格も持つK先生に

「施設のような場所で働いてみないかい?」

と言われた。
何か悩みがあるようなら相談してくるといい
などとも。

K先生に、ユキはどのように映っていたのだろう。
あきらかに他の生徒とは違った扱いを受けた。
他の生徒は授業を休んで怒られていたが
ユキはあまり行っていなかったが
逆に心配された。
後に精神科に通い、鬱になるような事を予知していたように思う。

K先生の勧めでユキは
知的障害の施設で働く事になる。
産休の代理で1年間限定だ。

施設には自閉症やてんかん発作を持つ人、分裂病など
いろんな人が入所していた。
ユキにとってはとても居心地がよく、
"支援員"という立場だったが
自分は支援するほどの人間ではないと思い
入所している人達ととても"近い"所に位置していると
気付かされる場所でもあった。

入所している人たちにとっては
とても近い考えからの支援ができたはずである。
信頼関係を築くのも早く、天職かとも思った。

1年間はあっという間に過ぎ
任期を満了して横須賀に来たというわけだ。
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あ、生きてます。
ユキさん只今風邪でハァハァです。
更新しなかったら死んだ…とか言ったけど
ホラホラ、生きてます。
小説の更新はもうちょいお待ちを。
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第6章-3 †同級生†
みっちゃんの家に着くとそこには5〜6人の同級生が集まっていた。
長山にそっけなく
「よ」
って挨拶をした。

成人式の際、何気に番号交換をしていなかったので
何人かは番号交換会が始まった。

念願の長山との番号交換は難なくクリアした。

それから暫く、彼ら"同級生"と遊ぶ事が多くなった。

カラオケに行った時のことである
朝まで騒ぎ、
夜明けと共に解散の時間が訪れた。
ユキたちが住んでいるのは
福島の中でも特に交通に不便な場所であり
もちろんカラオケなど
車で30分以上は走らなければいけない場所である。

「じゃーね〜」
「またあそぼね〜」

などと別れを告げて行く同級生達。
相乗りでみんな帰った…と思ったら。

「ユキ、長山よろしくね!」

と…みっちゃん…
ユキと長山君は置き去りにされた。

「ラーメンでも食べて帰る?」

不思議な光景だ。
長山と二人でラーメン食ってる。

そんなことを思いながら二人の時間をすごした。
その日のカラオケ自体が
みっちゃんを含む同級生たちが
仕組んだ優しい罠だったってのは

二人が付き合うようになってから知った事。

その日から何日か経過してからだった。
長山から
「もう一度付き合おう」
みたいな事を言われたのは。

ユキは返答を渋った。
ま、いっか。ですまないのは
彼がやっぱり"特別"である証拠だろう。

彼もまた、高校を中退していた。
たしかユキより1ヶ月ほど早く。
その後、何をしていたのかは
噂でしかしらないが
ハマってはいけないような気がしていたのも確かだ。
なにより中学時代の

「俺、結婚とか一生したくないし」

が頭のなかでまわる。
長山曰く
「だらだらする日々が続き
 自分はこのままでいいのかと思ったときに
 浮かんだのがユキのことだった。」

もう夏になっていた。付き合う事を決意したのは。
パンチパーマの彼氏と別れるのは
大変だったけどなんとかなった。
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