家庭の事情を知ってから暫くして
コウキは奥さんと別れた。
どうやら浮気相手は私だけではなかったらしい。
しかも、今まで奥さんの実家で暮らしていたと言う。
なんてズボラな男だと思いながらも
少しずつコウキにお金を渡すようになった。
職場もうまくいっていないらしく、
彼は無駄に休日ばかり増えていった。
そんな時、コウキは私に仕事を持ってきた。
「ここのママ、中国人でさ、歳とか気にしないから」
スナックだった。
私も、流れ作業に飽きたのとオバサンばかりの職場で浮いているのが
嫌になっていたから
別にいいかって思って、ホステスになった。
コウキと過ごしている期間、相変わらず私とユキはよく入れ替わっていたけど
記憶もそんなになくならなかったし、
仕事にも特に支障はなかった。
ちょっと、忘れっぽくなったり
自分が自分でないような感覚、フィルターがかかった感じはあったけどね。
中国人のママの店でのホステス生活が2ヶ月ぐらい続いたある日
「俺も、もっと給料いい仕事するわ」
って、突然コウキが言い出した。
「そりゃアンタ、慰謝料もあるんだしつぶれそうな工場で
働いてる場合じゃないよ。私だって給料いいわけじゃないんだから」
コウキが始めたのはキャバクラのボーイだった。
2人そろって太陽を見なくなってから1週間。(たった1週間)
コウキが働いてるキャバクラのホステスが
私の所に来てこう言った。
「コウキと別れてよ。私と付き合ってるんだから」
彼も、そのオンナが好きなんだと言う。
私は言ってやった
「せいぜい苦労しな」
終わってみて、よく考えてみたら
別にコウキの事が好きだったわけじゃない。
これはすべて、流れに身を任せた結果。



コウキは奥さんと別れた。
どうやら浮気相手は私だけではなかったらしい。
しかも、今まで奥さんの実家で暮らしていたと言う。
なんてズボラな男だと思いながらも
少しずつコウキにお金を渡すようになった。
職場もうまくいっていないらしく、
彼は無駄に休日ばかり増えていった。
そんな時、コウキは私に仕事を持ってきた。
「ここのママ、中国人でさ、歳とか気にしないから」
スナックだった。
私も、流れ作業に飽きたのとオバサンばかりの職場で浮いているのが
嫌になっていたから
別にいいかって思って、ホステスになった。
コウキと過ごしている期間、相変わらず私とユキはよく入れ替わっていたけど
記憶もそんなになくならなかったし、
仕事にも特に支障はなかった。
ちょっと、忘れっぽくなったり
自分が自分でないような感覚、フィルターがかかった感じはあったけどね。
中国人のママの店でのホステス生活が2ヶ月ぐらい続いたある日
「俺も、もっと給料いい仕事するわ」
って、突然コウキが言い出した。
「そりゃアンタ、慰謝料もあるんだしつぶれそうな工場で
働いてる場合じゃないよ。私だって給料いいわけじゃないんだから」
コウキが始めたのはキャバクラのボーイだった。
2人そろって太陽を見なくなってから1週間。(たった1週間)
コウキが働いてるキャバクラのホステスが
私の所に来てこう言った。
「コウキと別れてよ。私と付き合ってるんだから」
彼も、そのオンナが好きなんだと言う。
私は言ってやった
「せいぜい苦労しな」
終わってみて、よく考えてみたら
別にコウキの事が好きだったわけじゃない。
これはすべて、流れに身を任せた結果。
2年生のゴールデンウィークからまったく学校に行かなくなったユキは
ついに6月、高校を中退した。
学校に行っていない間、何をしていたのかは前回オハナシした通り。
コウキと付き合うようになってからは「オシゴト」もしていなかった。
正式に高校を辞めてからは、工場に就職した。
仕事が終わるとコウキが向かえに来てくれる。
最終が19時のバスは必要なくなったので
夜中に帰る事も、朝方家に到着することも可能になった。
自分が未成年である事も忘れて
毎晩遊んでいた。
コウキと出会ってどれくらいたった時だろう。
花火大会の日だから…3ヶ月ぐらいかな。
「会わせたい人がいる」
っていわれたの。
もしかして親?結構真剣?
なんて思いながら待ってた私の前に現れたのは
子供。
一応聞いてみた。
「誰の子?」
コウキは困った顔して答えた。
「18の時の子だから、もうすぐ4歳。」
更に彼は、凄いことを言った。
「ついでに、嫁もいる。」
さすがに連れて来てはいないだろうけど
一瞬、あたりを見回した。
別に、コウキの家庭なんてどうでもいいけど
めんどくさいことになるのは嫌だ。
「じゃあ、バイバイ」
「ちょっと待って!ズルイのはわかってる!
でも、オマエのこと、好きなんだ」
「……ま、いっか。」
特に、彼を独り占めしたいような願望もなかったので
別にいいか。と思った。
だって、楽しけりゃいいじゃん?
その考え、間違ってるだなんて、17歳の私にはわからなかった。



ついに6月、高校を中退した。
学校に行っていない間、何をしていたのかは前回オハナシした通り。
コウキと付き合うようになってからは「オシゴト」もしていなかった。
正式に高校を辞めてからは、工場に就職した。
仕事が終わるとコウキが向かえに来てくれる。
最終が19時のバスは必要なくなったので
夜中に帰る事も、朝方家に到着することも可能になった。
自分が未成年である事も忘れて
毎晩遊んでいた。
コウキと出会ってどれくらいたった時だろう。
花火大会の日だから…3ヶ月ぐらいかな。
「会わせたい人がいる」
っていわれたの。
もしかして親?結構真剣?
なんて思いながら待ってた私の前に現れたのは
子供。
一応聞いてみた。
「誰の子?」
コウキは困った顔して答えた。
「18の時の子だから、もうすぐ4歳。」
更に彼は、凄いことを言った。
「ついでに、嫁もいる。」
さすがに連れて来てはいないだろうけど
一瞬、あたりを見回した。
別に、コウキの家庭なんてどうでもいいけど
めんどくさいことになるのは嫌だ。
「じゃあ、バイバイ」
「ちょっと待って!ズルイのはわかってる!
でも、オマエのこと、好きなんだ」
「……ま、いっか。」
特に、彼を独り占めしたいような願望もなかったので
別にいいか。と思った。
だって、楽しけりゃいいじゃん?
その考え、間違ってるだなんて、17歳の私にはわからなかった。
ユキの携帯電話を駆使して、私は「仕事」をしていた。
あれは今で言うところの出会い系だろうか。
掲示板か何かだったような気がするな。
客から運転手まで、携帯ひとつで手に入った。
私は相変わらず「自分」を商品にしていた。
合法ではない、個人デリバリーヘルス。
気が向いたらホテルへ行き、一通りの"仕事"が終わればお金を貰う。
私はもう、プロだった。リピーターを付けていたんだ。
あくまでも「性的欲求を満たす事」が仕事ではないと思っていた。
「私に恋をした男が貢いでくれる」
恋をさせる事が仕事だと思ってたんだ。
その考え方でどんどん顧客は増えていったけど、忙しくはならなかった。
だって、あくまでもワガママに、気分次第で"仕事"に行っていたから。
そんなある日、美容室に行った帰りに
いつ来るか分からないバスを待つのが面倒だったから、
いつものように携帯を使って運転手を探していた。
すぐに返事をくれた人がいたので家まで送って貰おうって思った。
店を出ると、そこには今までの「客」とはまったく違った風貌の男がいた。
聞くところによると21歳。
見た目も全然お洒落でイケメン。
どうしてあんなサイトを見ていたのか不思議に思った。
彼は「コウキ」と名乗った。普通に家まで送ってくれた。
それから、コウキとはよく遊ぶようになった。
コウキと過ごす時間は、私だったりユキだったりしたけど
さほど支障はなかった。
何度か会っているうちに、私達は付き合っている事になっていた。
ワガママをきいてくれるし、オモシロイ人。
…だと思っていた。



あれは今で言うところの出会い系だろうか。
掲示板か何かだったような気がするな。
客から運転手まで、携帯ひとつで手に入った。
私は相変わらず「自分」を商品にしていた。
合法ではない、個人デリバリーヘルス。
気が向いたらホテルへ行き、一通りの"仕事"が終わればお金を貰う。
私はもう、プロだった。リピーターを付けていたんだ。
あくまでも「性的欲求を満たす事」が仕事ではないと思っていた。
「私に恋をした男が貢いでくれる」
恋をさせる事が仕事だと思ってたんだ。
その考え方でどんどん顧客は増えていったけど、忙しくはならなかった。
だって、あくまでもワガママに、気分次第で"仕事"に行っていたから。
そんなある日、美容室に行った帰りに
いつ来るか分からないバスを待つのが面倒だったから、
いつものように携帯を使って運転手を探していた。
すぐに返事をくれた人がいたので家まで送って貰おうって思った。
店を出ると、そこには今までの「客」とはまったく違った風貌の男がいた。
聞くところによると21歳。
見た目も全然お洒落でイケメン。
どうしてあんなサイトを見ていたのか不思議に思った。
彼は「コウキ」と名乗った。普通に家まで送ってくれた。
それから、コウキとはよく遊ぶようになった。
コウキと過ごす時間は、私だったりユキだったりしたけど
さほど支障はなかった。
何度か会っているうちに、私達は付き合っている事になっていた。
ワガママをきいてくれるし、オモシロイ人。
…だと思っていた。
まいは学校へも行かず、無心で毎日パチンコ屋へ通っているユキの
時間と、ココロの隙間に現れた。
僕が知っている限りでは彼女の誕生は2000年だ。
武器はユキがバイトして買った携帯電話。
制服にルーズソックス、ふわふわのパーマをかけた茶髪にピアスは6個。
当時、社会問題になっていた援交…援助交際が彼女の仕事だった。
何を思って、何を考えて、彼女がそうしていたのかはわからない。
お父さんもお母さんも知らない「ユキ」それがまいだった。
ユキは、出席日数をカバーできる程度の学力はあったので
高校2年生になっていた。
当時の悩みも、さほどではない。
「10歳下の弟が、自分を姉として認識してくれていないのではなかろうか」
とか、その程度。
ただ、自分が子供の頃は家庭が裕福で、今は違う。
プロのスポーツ選手(一応)だった父が随分早い引退をして
その後の生活ががらっと変わった。
自分と弟は育つ環境が違う。
弟にも、自分がしてもらったように、欲しい物を買ってあげたい。
そんな思いが「ユキ」にはあった。
まいもそうだったのかどうかはわからないんだ。
せめて、そうであったと信じたい所だけれども。



時間と、ココロの隙間に現れた。
僕が知っている限りでは彼女の誕生は2000年だ。
武器はユキがバイトして買った携帯電話。
制服にルーズソックス、ふわふわのパーマをかけた茶髪にピアスは6個。
当時、社会問題になっていた援交…援助交際が彼女の仕事だった。
何を思って、何を考えて、彼女がそうしていたのかはわからない。
お父さんもお母さんも知らない「ユキ」それがまいだった。
ユキは、出席日数をカバーできる程度の学力はあったので
高校2年生になっていた。
当時の悩みも、さほどではない。
「10歳下の弟が、自分を姉として認識してくれていないのではなかろうか」
とか、その程度。
ただ、自分が子供の頃は家庭が裕福で、今は違う。
プロのスポーツ選手(一応)だった父が随分早い引退をして
その後の生活ががらっと変わった。
自分と弟は育つ環境が違う。
弟にも、自分がしてもらったように、欲しい物を買ってあげたい。
そんな思いが「ユキ」にはあった。
まいもそうだったのかどうかはわからないんだ。
せめて、そうであったと信じたい所だけれども。
そろそろ「まい」の事に触れようか。
正直な所、まいの記憶はなくなってしまう事が多いから
わかる範囲で、ね。
僕には、まいの行動が映像の様に見える事がある。
それが夢か本当かはわからないけど、
証拠が残っている時もあるからね。
僕にとってはまいの行動自体がドラマや、映画のワンシーンみたいに思えるんだ。
若しくは悪い、夢。
まいを一言でいうと「女らしいオンナノコ」かな。
要するに、僕と正反対の人種だ。
でも、憧れの対象には成り得ない。
悪く言うなら「男の扱いを知っている」女かな。
彼女は僕やユキの知らない所で色々な悪さをするんでね、
あまり好きではないんだ。
それでも僕達は共存している。
ひとつのカラダで生活していることは
間違いない事実なんだよね。


正直な所、まいの記憶はなくなってしまう事が多いから
わかる範囲で、ね。
僕には、まいの行動が映像の様に見える事がある。
それが夢か本当かはわからないけど、
証拠が残っている時もあるからね。
僕にとってはまいの行動自体がドラマや、映画のワンシーンみたいに思えるんだ。
若しくは悪い、夢。
まいを一言でいうと「女らしいオンナノコ」かな。
要するに、僕と正反対の人種だ。
でも、憧れの対象には成り得ない。
悪く言うなら「男の扱いを知っている」女かな。
彼女は僕やユキの知らない所で色々な悪さをするんでね、
あまり好きではないんだ。
それでも僕達は共存している。
ひとつのカラダで生活していることは
間違いない事実なんだよね。


